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意外に知られていない不眠と女性ホルモンの関係

人生の少なくとも四分の一を占める睡眠。充実した生活のためにも良質な睡眠時間はしっかり確保したいものです。不眠は、特に女性にとっては美容にも直結する大問題。女性ホルモンとの関係も見逃せません。

朝起きてもすっきりしない、疲れているのに眠ろうとすると寝付けないなど、睡眠に関する問題はいろいろ。20代から40代の女性を対象にした睡眠満足度に対する調査でも、4割から8割もの女性がなんらかの睡眠の問題を抱えているとも言われます。特に女性の場合は月経周期との関連は明らかで、月経前や月経中に眠気が増したり、逆に月経周期に関連して不眠を認めるケースもあります。睡眠薬の効果でさえ月経周期によって効果が異なるということもあるのです。不眠により睡眠のリズムが崩れると、女性ホルモンの分泌も崩れる悪循環に陥りやすくなりますので、たかが寝不足と甘くみることはできません。

更年期や妊娠期間中も女性ホルモンとの関係により不眠を生じやすい状態です。さらに、女性ホルモンの乱れと同様に不眠の原因となるのが、精神的なストレスです。

男性に混じって仕事を成功させるためのさまざまなストレス、育児や家事、介護や家族関係など家庭のストレス、そして家庭と仕事を両立させるためのストレス……働く女性にとっての不眠の原因は特に複雑です。

質の高い睡眠は自律神経機能の調整のためにもとても大切です。自律神経はアクティブに活動する時に機能する交感神経と、リラックスモードの時に機能する副交感神経に分けられますが、両方のスイッチの切り替えがうまくされるかは、日常の健康状態に大きく影響します。睡眠時には副交感神経が優位に働き、血圧・心拍数・呼吸数が減り体を休息モードに整え、昼間の活動に備えます。朝の目覚めから徐々に交感神経にスイッチが切り替わり、やる気やパワー全開の状態になるのです。夜間にしっかりとした休息がとれていないと、交感神経系へのスイッチの切り替えがうまくいかないため、日中のだるさや眠気にもつながります。

眠れないから体が疲れている、という感覚になりますが、実は睡眠の役割は体の疲労回復よりも脳の疲労回復のために必要です。脳が十分に休息をとれなければ体も元気にはなりません。不眠は脳ストレスの原因ともなるのです。

良質な睡眠は気分を安定させ、精神的なストレスにも対処しやすい状態にします。思考力や記憶力に関係するため、仕事の能率や人間関係に影響することは言うまでもありません。

睡眠の大切さをもう少し見直して、生活の質(QOL)を上げてみませんか。

● 自己診断 不眠チェック

◎ 起床時のすっきり感がない、または昼間に眠気に襲われる

◎ お酒を口にしないと眠れない

◎ 金縛りを頻繁に経験する

◎ いびきをかく

◎ 2時間以上の昼寝の習慣がある

◎ 寝る直前までテレビやパソコン、ゲームをしてしまう

◎ 夕食後1時間以内に就寝することが多い

◎ 日中に体を動かすことがほとんどない

◎ 寝室の照明または音楽をつけたまま就寝する

◎ 遅寝遅起きである

あなたがチェックした数は?

●該当なし

 良質な睡眠が得られているようです。睡眠の質がよければある程度時間が短くても休息は得られますので心配はありません。

●1〜3個

 女性は男性よりも睡眠にさける時間が少ないことが知られています。良質な睡眠の確保のために、意識して日常生活習慣を改善することが大切です。

●4〜5個

 十分な睡眠が確保されておらず、日常生活に支障をきたす可能性があります。睡眠は気分を安定させ、精神的なストレスを軽減するのはもちろんのこと、免疫力もアップさせ病気にかかりにくい体づくりにも関係します。深刻な不眠となる前に対策が必要です。

●6個以上

 不眠は、集中力、記憶力、思考力が低下し、気分や情緒が不安定になるだけではなく時には思わぬ事故にもつながりかねません。うつ病など病気の症状として認められることもありますので、真剣に見直しましょう。


不眠の改善のために

人間の体は自然に順応するようにできています。朝起きたら朝日を浴びてみましょう。起床時の光刺激はとても効果的です。そして夜は決まった時間に食事をとります。極端な空腹状態で眠るのもよくないのですが、睡眠中に消化機能を働かせることのないように、夕食と就寝の時間は3時間程度あけるようにしましょう。日中の適度な運動も効果的ですが、寝る前の激しい運動は避けましょう。