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スギ花粉症

●今年は昨年の10分の1の飛散量
・昨年はスギ花粉の大量飛散年でした。普段より患者が増え、5人に1人で症状が1〜2段階重症化しました。
・今年は昨年の10分の1ともいわれ、平均年の60〜80%程度の飛散量です。だからといって患者が減るわけではありません。
・関東は2月10日〜2月20日頃に飛び始めます。スギ花粉がいやな人は沖縄へ行くのが一番です。
・スギ花粉は3月1日頃にピークを迎えます。ただし、それから1ヶ月おくれてヒノキ花粉症も飛散を始めます。
・初期療法で対応するのが良いでしょう。時期は、飛散の2週間前から。症状の出現を遅らせることができます。

●スギ花粉症のメカニズム
・体に花粉が侵入すると、これを異物とみなして“抗体”をつくり、抗原を撃退しようとします。・上記のメカニズムが免疫反応です。鼻や眼の粘膜には肥満細胞があり、抗体はそれと結びつきます。
・花粉が侵入すると、花粉タンパクとその抗体が結合した肥満細胞が増加し、ある程度まで結合が増えると、その肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンが放出されるのです。
・ヒスタミン、ロイコトリエンは鼻の症状を引き起こします。ヒスタミンは「くしゃみ」「鼻水」「眼のかゆみ」、ロイコトリエンは「鼻詰まり」に関係します。

●症状によって薬は異なる
・基本治療は薬物療法。症状別にオーダーメード的医療を行ないます。特に注目は水なしで飲めるレディタブ錠です。
・「くしゃみ・鼻水型」−ヒスタミン放出を防ぐ抗ヒスタミン薬を使います。1日1回、レディタブ錠。第2世代の薬は服用しやすいです。
・「鼻詰まり型」−抗ロイコトリエンを使います。重症ケースでは局所ステロイド薬を追加します。
・「眼のかゆみ型」−眼の抗アレルギー薬と局所ステロイド薬を使います。局所ステロイド薬を使う時は眼圧に注意が必要です。
・「全身症状型」−短期的に飲み薬のステロイド薬と抗ヒスタミン薬を使います。飛散前には遊離抑制薬を使います。

●薬以外の日常生活での対応策
・花粉量をチェックして飛散の多い日は外出を避けましょう。部屋の掃除はしっかり。花粉を除去する清浄器を使います。
・外出時はマスク、メガネ、ツルツルのコート、ツルツルのボーシを着用。外出から戻ったらうがい、洗顔を忘れずに。
・洗濯物や布団にも注意! ペットも外から戻ったら、ブラッシングして花粉を室内に入れないように。
・乾燥は乾燥機、布団も布団乾燥機を使います。外で干したときは、掃除機で花粉を吸引しましょう。
・フローリングの床はぬれ雑巾でふきましょう。日常対策を行ないながらも、重症ケースは根本治療を考えましょう。

●来年に向けての根本治療を考える
・治療は薬以外に、レーザーなどを含めた治療もありますが、それらは対処療法です。根本治療を考えましょう。
・免疫療法のひとつ、減感作療法(げんかんさりょうほう)があります。週1回の通院でスギ花粉エキスを皮下注射します。
・3ヶ月目くらいで早い人は効果がでますが、治療は2年以上続けるのが基本です。有効性は80%。
・減感作を改善したのが舌下減感作療法。スギ花粉エキスを舌下から吸収する治療です。・1日1回パン片を舌下におき、それにエキスをたらします。3週間連続で治療後、通院間隔をあけていき、最後は1ヶ月1回。やはり2年続け、治療率は80%です。