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線維筋痛症と痛み

●線維筋痛症とドクターショッピング
03年の調査では、患者は約16万人。04年、全国の一般住民調査によると推定患者数は200万人になります。
さまざまな科をまわりまわってようやく専門医にたどりつきます。ドクターショッピングをしたくないのに、させられてしまうのです。
男性1に対して女性が4というように、女性に多い病気で“心因性リウマチ”とも呼ばれています。
患者のピークは50代。10代から80代に患者はいます。全身のあちこちに痛みが生じます。原因不明の関節・筋肉の痛み。最近の出産・外傷・手術といった身体的ストレスが原因で発症することが多いです。また、社会生活的ストレスによるケースも多いようです。

●線維筋痛症の原因と症状
症状は体の中をガラスが動くような痛み。ちょっと体が触れただけで飛び上がる痛みを感じます。痛みは四六時中続くのではなく日によって時間によって変化しますが、痛みそのものは続きます。
家事もできませんし、会社へも行けません。もちろん軽症から重症まであります。この痛みが合併症状をも作ります。
@睡眠障害 A頭痛 B下痢 C月経異常 D精神症状(抑うつ、苛立ち、焦燥感、気力減退)など、更年期障害と似ています。

●線維筋痛症の診断
1990年にすでに米国リウマチ学会で診断基準ができています。
「全身に原因不明の痛みが3ヶ月以上続き、全身18ヶ所の圧痛ポイントのうち11ヶ所以上を押して痛い場合に診断します。圧痛点を4kgの力で押します。これが一定でないと正しい診断にはつながりません。
その一方で、器質的異常がないかをエックス線検査、MRI、血液検査などで行います。器質的疾患が発見されても、線維筋痛症が合併しているケースもあるので十分注意を。

●線維筋痛症の治療
「薬物療法」では消炎鎮痛薬は効きません。炎症が起きていないからです。「抗うつ薬」は痛みを抑え、落ち込んだ気分を亢進させます。
筋肉への血流低下を改善するのが「抗けいれん薬」。更年期障害様症状には「漢方薬」で自律神経のバランスを改善します。
「生活指導」でストレスを解消し、心を癒していきます。「心理療法」「リラクゼーション」。リラクゼーションでは呼吸法、マッサージ、お風呂。
「運動療法」反動をつけないゆっくりした運動。太極拳、ヨガ、気功など。

●線維筋痛症は何科を受診するの?
患者は心療内科を受診するまでに平均36ヶ月もかかっています。
心因性リウマチともいわれるように、リウマチと間違えられているケースもあります。なかには「ウソだろう」「大ゲサだ」などと分かってもらえない患者も多いようです。内科、整形外科、リウマチ科、ペインクリニック、神経内科、婦人科etc。整形外科医でも5人に1人程度が知っているにすぎません。
専門医は診療内科、整形外科、リウマチ科にいますが、少ないです。基本的に専門科は心療内科になります