ご覧になりたい症例をクリックしてください
前立腺がん治療のすべて

●増えている前立腺がんの要因
・前立腺がん死亡者、90年3460人→03年8418人 2.5倍。年間罹患者37000人。
・増加の原因は3つ考えられる。1.日本人の高齢化、2.PSA(前立腺特異抗原)検査の普及、3.食生活の欧米化。
・特にPSAがどこでも受けられるようになり、早期で発見される方が多くなった。
・この前立腺は男性にだけある臓器で精液の一部、前立腺液を分泌している。

●前立腺がんと前立腺肥大症
・PSAの検査が最も行われるのは前立腺肥大症を疑って泌尿器科を受診したとき。
・前立腺肥大症に前立腺がんが合併していることが多い。
・前立腺肥大症ががんの原因ではない。どちらも高齢者の病気だからだ。
・前立腺肥大症は移行域、いわゆる内腺が肥大する疾患。前立腺がんは外腺にできる。
・肥大症は早くから夜間頻尿などの症状がでるが、がんは進行しないとでない。50歳を超えたらPSA検査を。

●前立腺がんは3種の神器で発見
・前立腺がんの発見にPSA検査が大きく貢献。3種の神器で早期発見。
・PSA検査・・・前立腺がんの腫瘍マーカー検査。4.0ng/mlを超えると次の段階の検査を。
・直腸診・・・医師が受診者の肛門から指を入れ、直腸の壁ごしにシコリを調べる。
・軽直腸的超音波検査・・・細長い超音波プローブを直腸に入れ超音波画像を見て調べる。
・上記の3種の神器で疑わしいときは前立腺生検が行われる。

●進行度別の前立腺がんの治療法
・ステージA・・・肥大症の手術をして偶然発見されたがん。
・ステージB・・・前立腺内にがんがとどまっている限局がん。いわゆる早期がん。
・ステージC・・・前立腺の表面にがんが顔を出した局所浸潤がんの状態。
・ステージD・・・周囲の臓器にがんが転移した状態。
・ステージBなら手術と小線源療法。Cはホルモン療法or放射線後に手術。 Dはホルモン療法のみ。

●前立腺がんの小線源療法
・日本では2003年7月に認可された。1年、1年半待ちの施設もある。
・小線源療法の対照となるのはステージB。高分代の大人しい、中分代のほどほどのがんに行う。
・適応をしっかり守れば90%以上は治る。施設によっては100%のところもある。
・放射線を出すカプセルを前立腺に60−100個埋め込む。線源はチタン製のカプセル。
・放射線は1年後には消える。ただし、生涯、前立腺にカプセルを入れたままになる。