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“膵臓(すいぞう)がん”の早期発見法

●早期発見の難しい膵臓がん
・肝臓は“沈黙の臓器”、膵臓(すいぞう)は“暗黒の臓器”、小腸は“暗黒大陸”と呼ばれています。
・膵臓が暗黒の臓器と呼ばれるのは、「検査が難しい」「症状がない」との理由からです。
・検査が難しいのは膵臓の場所に理由があります。膵臓は、超音波でも見えにくい部分があるのです。
・膵臓がん特有の症状もありません。「腹痛」「背中の痛み」「食欲不振」「体重減少」などが、その症状です。
・膵臓がん患者100人に調査したところ、症状があって病院へ行った人は90%、放っておいた人は10%という結果が出ました。

●膵臓がんのリスクを知って早期発見を!!
・膵がんの死亡者は年々増加しています。04年には22260人が死亡。これは、がんの部位別で第5位にあたる数です。
・膵臓には、消化液の膵液を分泌する働きと、インスリンを分泌する働きがあります。
・膵臓がんの多くは、膵液の流れる膵管にできる膵管がんで、悪性度は高いです。
・早期発見が難しいので、リスクを知りましょう。「遺伝的要素」「糖尿病」「慢性膵炎」「ヘビースモーカー」などが、発症のリスクを高めます。このほか、黄疸で発見されることもあるそうです。

●糖尿病と言われていて、実は膵がんだった!
糖尿病の患者で、しっかり血糖をコントロールしているのに、急に数値が悪くなることがあります。
・膵臓はインスリンを分泌しており、そこにがんができると急に高血糖になるのです。
・私の友人もこのケースでした。糖尿病といわれて教育入院。それを3回行いました。
・年月にして3年目に「糖尿病は変だ!」と感じ、膵がんが発見されたのです。
・このように、膵がんはきちっと検査、診察を受けていても発見が難しいのです。

●膵臓がんの診断
・膵臓がんの検査法は「問診」「血液・尿検査」「超音波検査」「CT」「MRI」「ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管検査)」「超音波内視鏡」があります。
・CT、MRIを行うと、直径2cm以上であれば、ほぼ診断がつきます。
・膵がんの症期はT期〜W期の4段階です。2cm以下で膵内に限局しているとT期です。
・発見しにくいとはいえ、最近は人間ドックで早期の膵がんが発見されることもあります。

●膵臓がんの治療も基本はQOLを悪くしない
・手術・化学・放射線療法が基本です。最近は残せる臓器は残して、QOL(人生の質、Quarlty of Lifeの略)を悪くしない方針です。
・がんが膵頭にできると「膵頭十二指腸切除」していました。膵頭部、胃、十二指腸を切除していたのです。
・今は、施設にもよりますが、十二指腸の入り口と胃をすべて残す「温存膵頭十二指腸切除」に切り替わってきています。
・膵管がん治療は、手術に化学・放射線を組み合わせます。
・米国では「手術+化学・放射線」、欧州では「手術+化学療法」です。日本は療法あります。